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Braze CEOトップインタビュー: 日本企業の成功と日本市場の成長が 私たちの最優先事項です

Team Braze 作成者: Team Braze 2024/08/06

今回、弊社、Braze社の共同設立者兼CEO、ビル・マグナソン氏とのインタビューをお届けします。

ビルさんは、日本市場でのチームの成功の背景、および、日本企業がどのようにBrazeのプラットフォームを活用し、データと顧客起点で、どのように魅力的な関係を構築しているかを語ってくれました。

本年、日本を訪問してどのような収穫がありましたか?

東京で開催されたBrazeパートナーサミットに参加し、120名以上のパートナー様にご出席いただきました。また、過去1年間で80社以上の顧客をご支援いただき、特にエコシステムの拡充に貢献された優秀なパートナーの皆様に、Partner Awardを贈呈させていただきました。

日本市場との取り組みから得られた重要な教訓は、参入障壁は高いものの、早期に適切な投資を行えば、必ず成果に結びつく、ということです。私たちは3年前の投資の成果を、今まさに享受しています。弊社にとって日本は、製品のローカライズとダッシュボードの多言語化に最初に取り組んだ市場です。

現在、日本企業の成功と日本市場での成長は私たちの最優先事項であり、特に優秀な人材採用に全力を注いでいます。

日本は社員に英語を話すことを要求しない最初の市場であり、また英語を話す経営幹部も限られているため、より幅広く採用活動を展開し、市場で最高の人材を発掘したいと思っています。

日本チームの士気はいかがでしょうか?

素晴らしい士気だと思います。

カントリー・マネージャーの水谷さんも素晴らしい取り組みをしてくれています。彼は、5年後を見据えたチームの文化、業績目標、そして、顧客や社会にどのような価値を提供したいかを、全社員と考え、共有すべくオフサイト・ミーティングを開催するなど、そのリーダーシップは非常に歓迎すべきものです。私たちは、日本市場でチーム一体となって、成長し続けることを期待しています。

日本市場は顧客獲得も素晴らしく、更新率もグローバル市場の中で、非常に高いのが特徴で、トップクラスの業績を誇る地域の一つです。本社スタッフと共に切磋琢磨し、新しい価値を提供し続けることはとても大切なことです。

また、このフェーズで共に働いている日本チームのメンバーは、私たちと共に成長し続ける多くの機会に恵まれていると思います。


日本での成功の鍵は?

日本チームが独自のやり方で活動できるようにし、グローバルチームは必要な支援をし、制約をかけないようにする、このバランスが重要だと思います。多くの場合、世界各国の市場でチームが実行したい戦略は私たちにとって馴染みがなく、経験のないものです。

多くの企業の本社部門は、現地に対して製品やスキルに関する共有や投資はしても、現地チームに十分な権限を与えることは少ないと思います。現地法人の独立性とサポートに適切なバランスを取ることが重要だと考えています。


日本企業のマーケティングチームはどのような課題に直面していますか?

私たちが目にしてきたことの一つは、多くのマーケティングチームが依然として、サイロ化しているということです。しかし、マーケティングやエンジニアやデータ担当など、関連する部門や役割のパートナーのコラボレーションが進んでいる企業、そして、CMO、CTO、CIO、CDOが一体となって仕事をしている企業は、機動性が高く、より多くの事を達成しています。

日本企業のマーケティングチームは、技術リソースへのアクセスが十分でないようです。そのため、自力で様々なことを解決しなければならず、機動性が低く、包括的な影響を与えることも難しい状況です。そこで私たちは、より多方面にわたるコラボレーションを促進し、各チームが部門の枠を超えて協力することを奨励しています。サイロを取り払い、マーケティング、顧客エンゲージメント、CRM全般に、より多くのリソースを割り当てることに大きな価値があります。


顧客とのエピソードはありますか?

これまでに多くの顧客を訪問してきました。

大手ECサイトを展開するグローバルCMOと、彼女のチームのメンバーとお会いできる機会に恵まれましたが、素晴らしい訪問でした。弊社はこの企業が買収した企業を長年に渡り支援してきましたが、その流れでECサイト全体での取引にも繋がっています。

会員制サービスやデータ活用、多角的なエコシステムの中心にある、ポイントプログラムなど、弊社のサービスがお客様の顧客エンゲージメントの中心に活用され、人々の生活に溶け込んでいることは本当に素晴らしいことです。


顧客に新しいトレンドは生まれていますか?

もちろんです。私たちの顧客は、広告を中心とした基本的なプロモーションを提供することに加え、時間をかけて顧客との良質な関係を築くことにシフトしています。適切なエンゲージメント・ジャーニーを通じて、顧客から信頼されるブランドを目指しています。

さまざまな業種のお客様にお話をお伺いしますが、ブランドとのつながりを面で広げ、より多くの商品やサービスを体験いただくために、お客様のジャーニーに目を向け、新たな機会を見出すようになっています。

顧客との関係がより多面的なものになり、より多くの収益を上げることができるのは言うまでもありませんが、顧客の人生に強い役割を果たし、マーケティング用語で言うところの「スティッキネス(Stickiness - 粘着性)」、つまり「ブランドに惹きつける」をより高いレベルで実現することもできます。これは素晴らしいことです。

より包括的なエンゲージメントにはファーストパーティーデータの構築と活用が重要です。顧客がどの段階にいるか?将来的に何に興味を持つか?を理解することができます。そして、よりターゲットを絞った方法でコミュニケーションを取ることができます。これにより、従来のアウトバウンドマーケティングよりも戦略的に優位性な立場に立つことができます。

私たちがグローバルで目にしているもう一つの興味深い現象で、日本でも必ず起こると考えているのは、“獲得志向の支出から、リテンションや長期的なエンゲージメントに焦点を当てた投資”へのシフトです。これにより、従来のアプローチよりもはるかに高いROI(投資収益率)が得られます。これは大変重要だと思います。世界経済は混乱しつつあり、一部では停滞感も見られます。日本では他の地域ほどのマクロ経済的な打撃は見られませんが、日本でもマーケティング支出のROIに対する厳しい目、精査が進むと予測しているからです。

最後に、ビルさんにとって日本での経験はいかがでしたか?

私は日本を訪問することが大好きです。

19歳のころ、初めてパスポートを持って旅行したときに訪れた国でもあり、その時は大阪に行きました。日本は今でも大好きな場所です。

前回の訪問では、カラオケに行きました。深夜にラーメンを食べたのですが、そのカウンターでビートルズが流れていて、最高の旅の締めくくりになりましたよ。

10月には、Braze City x City Tokyoという年次カンファレンスのために日本にまた戻ってきます。このイベントはニューヨーク、ロンドン、シンガポール、シドニー、サンパウロ、そして東京で開催されます。何百人もの参加者が集まる素晴らしい大規模なイベントになるはずです。

私たちは日本市場への投資を続け、チームを成長させ、そしてお客様を成功に導きたいと思っています。

本投稿は Japan Cloud が企画、執筆した こちら の日本語版です。

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