Delivery Heroが、Brazeを活用し「お試しプッシュ機能」でリーチ可能なユーザーを36%拡大
オンラインフードデリバリーのマーケットプレイス、Delivery Heroでは、iOS 12の新機能、お試しプッシュ機能を活用して、同社の中東企業のひとつ、Talabatのリーチ可能なユーザーベースを拡大する機会を得ました。以下の方法で、プッシュ対応ユーザーが36%増加しました。
※今回は、アメリカでのBraze導入事例をご紹介いたします。
Appleの成功に追従しない手はありません。iOS 12でアプリがユーザーからプッシュ通知の許可を得る方法が変更されたとき、Delivery Heroは行動を起こすことにしました。ベルリンを拠点とするフードデリバリー企業はBrazeの協力を得て、既存のメッセージングチャネルで新たなキャンペーンを展開するためにチームを集めました。
Delivery Hero:ハングリー精神を発揮
ヨーロッパ、アジア、アメリカの40か国以上で事業を展開するDelivery Heroは、ユーザーに価値を提供する魅力的な戦略を常に探しています。この戦略には、新しいテクノロジーでメッセージングキャンペーンを形成し、進化させていくような、柔軟でクリエイティブなアプローチが必要です。
2019年末、Appleはユーザーにプッシュ通知の有効化を求める方法を大幅に変更しました。これまではユーザーがアプリをダウンロードすると、アプリの内容を確認する前に、プッシュ通知を有効にするか、無効にするか選ぶよう求められていました。iOS 12のリリースに伴い、Appleはお試しプッシュ通知(Provisional Authorization)の制度を導入しました。これにより、企業は最初のプッシュ通知を承認なしで送信にすることができ、メッセージの価値を実証する機会を得ることができます。ユーザーはそのアプリからのプッシュ通知の受信を続けるかどうか判断します。
この変更とBrazeのサポートにより、Delivery Heroは、中東企業のTalabatのリーチ可能なユーザーベースを拡大する機会を得ました。アニメーションGIFでアプリ内メッセージ(IAM)を作成し、iOS 12で送信した「最初の」プッシュを表示する方法、そしてオプトイン設定で更新して情報をさらに表示する方法についてユーザーに説明しました。
Brazeプラットフォームのカスタマージャーニーツール、キャンバスでユーザー登録フローをセットアップし、Brazeのネイティブフィルタリングを使用して、iOS12以上でプッシュ配信をオプトイン選択していないユーザーをターゲットにしました。Delivery Heroでは、多言語で顧客にサービスを提供しているため、Liquidパーソナライゼーションを使用して、どの言語でメッセージを送るかを決定しています。
Delivery Heroにおける導入効果:リーチ可能なiOSベースが増加
キャンペーンを開始するとすぐに、Delivery Heroでプッシュ通知の送信量が大幅に増加しました。その結果、リーチ可能なiOSベースが36%増加したため、この重要なメッセージングチャネルを広く、効果的に活用することで、ユーザーに情報を提供し、関心を持ってもらえるようになりました。
「Brazeのお試しプッシュ通知サポートでは、マーケティング部門とプロダクト部門がとても良く連携し、大変満足のいく成果を上げることができました」と、Delivery HeroのCRMテックスペシャリスト、ヘンリー・ソイサ氏(Henry Soysa)は語ります。
まとめ
Delivery Heroでは、テクノロジーの拡大に先んじることで、簡単にオーディエンスを増やし、将来のためにプッシュ型およびクロスチャネル型キャンペーンを成功させることができました。このシンプルで実行しやすい戦略により顧客の生涯価値が高まるだけでなく、コミュニケーションの方法を提供することで、顧客ロイヤリティの向上にもつながります。
プッシュ通知を最大限に活用する方法については、こちらをご覧ください。