Life360は、家族の安全とつながりを再定義し、これまで以上に簡単で信頼性の高いものにしています。GPS、携帯電話データ、Wi-Fiを利用したLife360のプラットフォームは、家族の安全機能に加え、大切な人の居場所をリアルタイムで確認したり、特定の場所への到着や出発をアラートで知らせることができます。

Life360は「大切な人のそばで見守る」ことを使命とし、世界中の家族に安心と安全を提供しているのです。

この使命に沿い、ライフサイクル・マーケティング・チームは、包括的な顧客エンゲージメント戦略を通じてユーザーとの関係を深めています。

彼らは、最初の挨拶から継続的なやり取りまで、Life360を通じて顧客のジャーニー全体をサポートします。マーケティング戦術を巧みに組み合わせて新規ユーザーを獲得し、5,500万人以上のマンスリーアクティブユーザーの強いコミュニティ意識とロイヤリティを育んでいます。

結束力のあるマルチチャネル・キャンペーンを展開

Life360は、サービスの価値を強調するため、統合されたダイナミックなマルチチャンネルの「１年を振り返る」というキャンペーンを開始しました。
まず顧客データを分析し、顧客が最も興味深く、Life360の理念を体現していると思われるものを見つけ出しました。

Life360は、顧客のいる場所にキャンペーンを確実に届けるようにしたいと考えメール、アプリ内メッセージ、プッシュ通知など、アプリ内でパーソナライズされたコンテンツを配信するチャネルであるBrazeコンテンツカードを通じてメッセージを展開しました。

さらにLife360 LCMチームは、ユーザー獲得、SNS、PR、製品、データサイエンスの各チームと連携し、SNS、PR、検索連動型広告を大々的に展開することで、包括的なキャンペーンを強化しました。

ユーザーに大規模にリーチするため、Life360は Braze Connected Content を活用して、約2,000万件のユニークなアプリ内メッセージを含む、パーソナライズされたメッセージを送信しました。Connected Content は、Life360チームがAPI経由で情報を取り込むことで、各メッセージを各ユーザーの嗜好やアクティビティに合わせてカスタマイズすることができ、大規模なデータストレージを使用せずにパーソナライズされた体験を実現することができました。

Life360は、ユーザー体験をさらにパーソナライズするため、Liquidコードを使って、その年の個人的なハイライトに基づいたクリエイティブなバッジをユーザーに付与しました。例えば、あるユーザーが１年間に50km走行した場合、１年間に100km走行した人とは異なるバッジが表示されます。リキッドコードは、マイル数のようなパーソナライズされたデータを表示するだけでなく、クリエイティブな要素も変更し、家族がお互いのレビューを比較することを、より楽しめるようなものにしました。

またLife360チームは、アクションベースのトリガーを使用し、キャンペーンを配信しています。例えば、キャンペーンを告知するプッシュ通知を開いたとき、スワイプ可能な「１年振り返り」のアプリ内メッセージが表示されます。

そして今年、Brazeを使って新しい機能を追加することができました。

例年は、ユーザーに自分の体験のスクリーンショットをシェアしてもらい、懸賞に応募してもらっていました。しかし今年からは、BrazeのiOSアプリ内メッセージにシェア機能を組み込み、それをiOSのネイティブシェアシート機能に渡します。これにより、ユーザーはiOSのシェア機能を使って、メッセージのような、デバイスにプリインストールされているアプリに共有することが可能になりました。

さらにLife360は、Braze Alloysの技術パートナーであるAmplitudeとAmazon S3を利用して、効果的かつ効率的にデータを分析・処理しています。

Amplitudeは、Brazeのライブ更新ダッシュボードを介して、社内の誰でも簡単にキャンペーンのパフォーマンスをリアルタイムで追跡できるようにしています。

Amazon S3は、データの保存とより詳しい分析を可能にします。

戦略から成功へ

「１年振り返り」キャンペーンは大成功を収め、数々の重要なマイルストーンを達成しました。ユーザー・エンゲージメントの波を巻き起こし、人々は積極的に交流し、パーソナライズされた「１年振り返り」のハイライトをソーシャルメディアで共有しました。

この話題によって、キャンペーンの知名度とリーチが大幅に広がりました。2023年のキャンペーンでは、前年比で105％のトライアルが増加し、ソーシャル共有による顧客エンゲージメントが15倍増加しています。また、「１年振り返り」のパーソナライズされた体験は前年比で、20％増加という結果になりました。

さらに、キャンペーンの構築をBrazeを中心に行うことで、このような包括的なキャンペーンに通常必要となるエンジニアリング時間を半分にすることができました。

また、Brazeの分析ダッシュボードは、キャンペーンの更新や完全な一時停止と再開を可能にし、卓越したインサイトとコントロールを与えてくれました。この迅速性は非常に重要で、効率性の向上に繋がっています。全体的に業務がスリムになったことで、チームはインパクトの大きい分野に集中できるようになり、最終的に広告と自社キャンペーン費用の最適化ができるようになりました。

重要なポイント

１．エンゲージメント強化のためのテクノロジーの導入：Life360のキャンペーンの成功は、顧客エンゲージメントのために高度なテクノロジーを統合することの重要性を強調しています。リアルタイムのトラッキング、パーソナライゼーション、効率的なデータ管理にBrazeを活用することで、顧客体験を大幅に向上させることができます。

２．マルチチャネルアプローチによる幅広いリーチ：メール、アプリ内メッセージ、ソーシャルメディアプラットフォームなど、多様なチャネルを組み合わせることで、キャンペーンのリーチを効果的に広げることができます。Life360は、様々なプラットフォームを活用することで、より広範で多様なオーディエンスのエンゲージメントを確保し、マルチチャネル戦略の威力を実証しました。

３．パーソナライゼーションが繋がりを促進：Life360のキャンペーンが与えた大きな影響は、パーソナライズされたコンテンツによるものだと言えます。個人の嗜好に合わせて体験をカスタマイズすることは、ユーザーのエンゲージメントを高めるだけでなく、ブランドとのより深い繋がりを育み、今日のデジタル環境においてもパーソナライゼーションが極めて重要であることを証明しています。