課題
小切手現金化および金融サービスを提供するPayomaticは、従来の実店舗でのビジネスモデルを進化させ、デジタル化を進めたいと考えていました。このデジタル化をサポートするために、同社は既存のマーケティング活動を補強するクロスチャネル、1対1の顧客エンゲージメント機能を追加することを検討していました。
小切手現金化および金融サービスを提供するPayomaticは、従来の実店舗でのビジネスモデルを進化させ、デジタル化を進めたいと考えていました。このデジタル化をサポートするために、同社は既存のマーケティング活動を補強するクロスチャネル、1対1の顧客エンゲージメント機能を追加することを検討していました。
BrazeとSnowflakeを組み合わせて活用し、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、コンテンツカード、コネクテッドコンテンツで、カスタマージャーニーにおける適切なステージにいる顧客にアプローチしました。
Brazeを使用することで、モバイル端末を利用した入金の採用率を32%向上させることに成功しました。
今回は、アメリカでのBraze導入事例をご紹介いたします。
Payomaticは、1950年代からニューヨーク市民に小切手現金化、送金、マネーオーダー、請求書に対する支払、プリペイドのデビットカードほか、多岐にわたる便利なサービスを提供してきました。従来、Payomaticにおける顧客との主な接点は、広告や店内のクロスセリングでした。Brazeは、Payomaticのマーケティングメッセージを消費者に直接届けるのに役立ち、直接入金のための登録、プリペイドカードの残高追加や家族、友人への送金など、高価値サービスの利用を顧客に勧めました。
Payomaticの新しいアプローチへのカギとなったのはパーソナライズされたマーケティングです。店内、モバイルアプリ内での、また、決済ネットワークにおける、顧客行動に関する豊富なデータを自由に活用します。このデータドリブン型の戦略が、Payomaticでの知見や結果の抽出に役立ちました。同社では、この結果を将来のキャンペーンの推進や改善に活用します。
Payomaticは、BrazeとクラウドデータウェアハウスのSnowflakeを併用し、顧客データを一元管理しています。データ統合が簡単なため、同社のエンジニアリングチームは、複雑なETLプロセス構築やレガシーシステムでデータを保管する場合のデータ管理の苦労を回避することができました。顧客に関するクラウドベースの360度ビューにより、顧客エンゲージメントおよび顧客維持のための効果的なキャンペーンを簡単に立ち上げることができます。
モバイルアプリのダウンロードを含むPayomaticのプロセスをお客様にご案内するため、同社ではモバイルアプリ内のコンテンツカードへのトラフィックを促すプッシュ通知を送信しました。これにより、パーソナライズされたオファーのコードを提供するアプリ内メッセージまたは直接入金フォームへのディープリンクがトリガーされます。さらに、Payomaticは、顧客へのメールや、新人研修および再エンゲージメントキャンペーンを支援するためのアプリ内メッセージを送信し、Brazeのコネクテッドコンテンツを使用してAPI経由でメッセージ内容を動的に更新しました。
こうしたパーソナライゼーションを中心とした取り組みは、PayomaticによるAWS SageMakerとの統合を通じて継続され、機械学習をSnowflake内のデータに適用し、ユーザーセグメンテーションをサポートして、更に高度なパーソナライゼーションにつなげています。また、PayomaticはFivetranともパートナーシップを結び、あらゆるソースからのデータをSnowflakeに複製し、キャンペーンが顧客に関する最新の情報に基づいて行われるよう保証します。
Payomaticは、金融のカスタマージャーニーにおける案内役となるため、顧客に直接コミュニケーションを図ることにより、同社のモバイルアプリの採用とエンゲージメントを高め、顧客生涯価値を向上させました。顧客へのオリエンテーションの効果や、カスタマーエンゲージメントの頻度が高まり、より高価値のサービス利用へのコンバージョンにつながっています。
顧客についての知識を深めると、マーケティングのメッセージが核心をついたものになります。Payomaticが、顧客データを活用してプッシュ通知、コンテンツカード、アプリ内メッセージをパーソナライズしたときもこのことが見られました。同社はSnowflakeとBrazeを使用して現時点での顧客のデータを一元管理し、分析を行います。顧客の人生の適切な時期にパーソナルなメッセージで関わり、デジタルツールの採用を後押しし、顧客生涯価値を高めるのです。Payomaticでは、先を見据えたデジタル革命を進めることで、資金管理の改善に向けて顧客のデジタル化を支援することがかつてないほど容易になっています。
カスタマーエンゲージメントへのデータドリブン型アプローチを構築するには、BrazeとSnowflakeの活用について知り、データ共有の可能性を引き出しましょう。
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