Sephora SEAが、アプリ内メッセージのゲーミフィケーションを活用して 購入数を132%増加
今回は、東南アジアでのBraze導入事例をご紹介します。
Sephoraは、世界34カ国に2,600以上の店舗を展開する、Eコマースと小売業のインフルエンサー。そのグループである化粧品ブランドの東南アジア支社が、Brazeによってカスタマイズされたアプリ内メッセージとストリーミングデータを活用して、マレーシア市場での購入数を132%増加させた事例を紹介します。
課題:今日の競争が激化した市場で、顧客に注目されるための施策が必要。
戦略:Braze Platformのカスタマイズ機能とストリーミング機能を利用して、「Ang Pao(アンパオ)」キャンペーンを実施。
結果:イベントに参加したユーザーの購入数が132%増加。
Sephoraは一般層からセレブリティのメイクアップアーティストまで幅広く対象とした化粧品・香水ブランドで、その店舗数は世界34カ国に2,600以上。プライベートブランドを含む約300の製品ブランドを取り扱っており、思いのままにメイクアップを楽しむことが魅力です。
しかし競争の激しい美容業界では、単なる販売数以上のものが重要となります。Sephoraの東南アジア部門であるSephora SEAは、消費者の注目を集めるために説得力のあるクリエイティブな宣伝が課題でした。そこで、同社が注目したのがBrazeです。
アプリ内のメッセージが生まれ変わる
マレーシアでは、旧正月に「Ang Pao(アンパオ)」という赤い包みを贈ります。Sephora SEAはそれにちなんで、1月15日から17日にかけて、毎日正午にマレーシア市場のユーザーへアンパオを模したアプリ内メッセージ(IAM)プレゼントしました。タップして開封すると、現金引換券やロイヤルティプログラムのポイント、ダイソンの高級ヘアドライヤーなど、さまざまなギフトを獲得できる、というものです。
Brazeのカスタマイズ機能により、Sephora SEAは下記のようなクリエイティブな宣伝戦略を実現しています。
- Brazeキャンペーン用にカスタムHTML IAMを構築。
- キャンペーンをGoogle Sheetに接続し、JavaScriptをコードにコピー&ペーストするライブラリを構築。
- そのシートをAPIエンドポイントに接続し、IAMはJavaScript APIを介してGoogleシートと通信。
- APIトリガーで賞品を引き込む。
消費者がギフトを獲得した後、Sephora SEAは、ユーザーが個人情報を入力できる別のIAMを送信し、リアルタイムでユーザープロファイルに追加します。ストリーミングデータ機能とメッセージのカスタマイズのしやすさから、Brazeはこのゲーミフィケーション戦略を実行するのに最適なプラットフォームとなりました。
Sephora SEAのRegional Mobile Marketing Managerであるジェフリー氏は、「このアンパオキャンペーンのアイデア出しから実装まで、わずか1ヶ月しかかかりませんでした」と語っています。Brazeとアプリ内メッセージを柔軟に活用できたおかげで、最短距離でアイデアを実現できたのです。
Sephora SEAの成果:購入数が132%増加
このキャンペーンでSephora SEAは、購入数という1つのコンバージョン指標と、キャンペーンの増加数に着目しました。その結果、アンパオキャンペーンを行った人は行わなかった人に比べ、購入数が132%アップしたことがわかりました。
同社がこのキャンペーンを30日間追跡調査したところ、意外にも購入数に貢献していたのは「最も価値の低い賞品を受け取った人」。金銭的なインセンティブではなく、キャンペーン自体がコンバージョンに貢献していることがわかりました。
最後に
ユーザーに満足してもらうことを重要視しているSephora SEAは、真の価値を提供するための新しい方法を模索しています。Brazeを活用することで、キャンペーンのテストと実装をスムーズに実現でき、今後何年にもわたってブランドロイヤリティを確保できるでしょう。
他の企業で高いコンバージョン率を達成した事例として、iHeartRadio Australiaが革新的なクロスチャネルキャンペーンで月間アクティブユーザー数(MAU)を17%増加させたものがあります。
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