Storytelが、Brazeコンテンツカードを活用してユーザー基盤を150万人にまで拡大
オーディオブックのストリーミングサービスを提供するStorytelは、リーチを拡大し、ロイヤルティを高めるために、ユーザー基盤とのよりパーソナルな関係を構築したいと考えていました。同社がBrazeコンテンツカードを備えたクロスチャネル戦略を活用してユーザー基盤を150万人にまで拡大した方法をご覧ください。
今回は、アメリカでのBraze導入事例をご紹介します。
オーディオブックの使用は増加傾向にあります。世界のリスナーは現在5億人超で、昨年よりも25%増加しました。Storytelは、オーディオブックおよび電子図書の世界的なサブスクリプション型配信サービス大手の一つで、扱う図書は50万冊を超えます。誰もがこうした書籍に確実にアクセスできるようにすることで世界をもっと共感に満ちた、クリエイティブな場所にしたいと考えています。グローバルなガイドラインに沿ったローカルなキャンペーンを作成し、情報をローカル市場に合わせることを狙いとしているStorytelは、成長目標を後押しするBrazeに目を向けました。
StorytelがBrazeでコミュニケーションを拡大
Storytelは、成長に伴う痛みを感じ始めていました。既に24の市場に進出し、3年以内に更に20の市場への参入を計画していた同社は、世界中のさまざまなチームに権限を与えられるよう、現在のマーケティング戦略を進化させたいと考えていました。
Storytelでは、効果的なメールプログラムを既に使用していましたが、ローカライズされたメッセージの自動化は、優先順位が高いにも関わらず滞っていました。例えば、オーディオブックとは何か、という認識がアラブ市場と北欧市場とでは非常に異なっています。ユーザーとの共感をより深められるよう、Storytelはグローバルなガイドラインに沿ったローカルなキャンペーンの作成と、ローカル市場のニーズに合うコミュニケーションの調整に着手しました。
Brazeへの移行で、大規模なパーソナライゼーションとチーム間のコラボレーションにおけるテクノロジーの溝が埋められました。今では、CRM組織(世界中に散在し、各市場に最低1名を配置)が、それぞれの地域に合ったグローバル戦略およびガイドラインを作成できるようになりました。またStorytelでは、Brazeにリアルタイムで追加される関連性の高いデータにもアクセスできます。
同社では新しい戦略の一環として、アプリ内メッセージ、メール、プッシュ通知 でクロスチャネルキャンペーンを展開し、新アプリのリリースを発表しています。このキャンペーンはまた、アプリでの公式リリースに先駆けてユーザーが新機能を試せるファンプログラムもサポートしています。アプリ開発にユーザーを取り込むことにより、Storytelは新機能を最適化し、より多くの価値をユーザーに届けることができます。
ユーザーとのパーソナルなコミュニケーションを一層活性化させるため、Storytelは、継続的で柔軟性を備えたアプリ内メッセージングチャネル、Brazeコンテンツカードの使用を開始しました。コンテンツカードにより、各ユーザーに、興味がありそうな本がいつ利用可能になるかを知らせたり、関心のある分野と関連性の高い最新情報を共有したりすることができます。オンボーディングのメッセージから本のヒントまで、コンテンツカードは、アプリ内エクスペリエンスをパーソナライズするStorytelの取り組みに向けての大きな第一歩です。StorytelはLiquidパーソナライゼーションを使用して、各ユーザー向けに個別のカスタムエクスペリエンスを創出しました。
加えて、Brazeでカスタマージャーニーを構築するキャンバスの活用により、顧客向けにパーソナライズされたマルチステップのエクスペリエンスも作成しました。最適なジャーニーを作成するため、Storytelは、アプリユーザーの好みや顧客ライフサイクルのどのフェーズにあるかを基にユーザーをセグメント化しました。これらのコミュニケーションを、ユーザーの所在地によってさらにパーソナライズしました。成果を評価するため、Storytelでは特定のコンバージョンイベントを識別し、実装済みの新しいコミュニケーションのそれぞれにコントロールグループを設定しました。
導入効果:Storytelが大規模な契約者拡大を達成
この新戦略により、Storytelはコンテンツカードで約20~30%の閲覧レートを達成し、ユーザーが機能に慣れるにつれ、数値は毎月着実に上昇しました。また、Storytelは送信物の安定したエスカレーションに関して厳格なため、過去最高のメールの開封率を記録しました。これらの戦略により、Storytelは150万人の契約者という大きな成功を手にしたのです。
「Brazeでのコミュニケーションの設定が非常に簡単なこと、そして小さな変更が顧客との関わりに大きな影響を与えることに驚きました」と、StorytelのグローバルCRMプロジェクトマネージャー、ダイアナ・ボスコスカ氏(Diana Boskoska)は語っています。「複数の新しいチャネルを加え、すべてのお客様にご希望のチャネルで連絡することが可能になりました」。
まとめ
Brazeキャンバスを活用し、コンテンツカードを顧客メッセージングに導入することで、Storytelでは、パーソナライズされたコミュニケーションの世界中の顧客に向けた大規模な配信が可能になりました。個人としてのユーザーとコミュニケーションをとることにより、Storytelはメールマーケティングを改善し、全体として契約者数を伸ばしました。
スマートなクロスチャネル戦略がマーケティングプログラムのインパクトを高める方法について、詳しくはBrazeクロスチャネルガイドをご覧ください。