世界的に最も多くの人々に観戦されているサッカーですが、米国ではその認知度は低く、男女の代表チーム（USMNT、USWNT）の活躍によって、ここ15年でようやく米国スポーツ界に定着してきました。USSFは、その統括団体として、米国サッカー競技全般の発展を加速させたいと考えています。ファンのエンゲージメントや、具体的なファン像の把握で、より説得力のあるメッセージング・体験・ストーリーテリングを生み出し、このスポーツに新たなオーディエンスを引き込み続けることを、USSFは目指しています。

そして、サイロ化したエンゲージメントツールの統一、新しいチャンネルの追加、顧客データの有効活用、収益増をいざ実行するにあたりUSSFが求めたのは、近年のサッカー市場の成長に適応しつつ、USSFのEコマースとマーテックの基幹プラットフォームに統合可能なプラットフォームでした。そこで、彼らはBrazeに注目したのです。

すべての買い物客を把握するために

USSFではBraze導入前は、メールとプッシュ通知およびアプリ内メッセージングに、それぞれ異なるポイントソリューションを使用していました。しかし、これらすべてのコミュニケーションを単一のプラットフォームに統合し、それぞれのタッチポイントにおいて、顧客行動に関する貴重な見識を引き出せるテクノロジーを求めていました。さらに、より少ない労力で効果的なメールメッセージを作成し、メッセージング・ミックスへ新しいチャンネルを追加し、市場シェアと収益を拡大するためチケット販売と商品化の工程を効率化し、またファンを限定特典・体験・コンテンツ・チケット情報などへ効率的に誘導するためのロイヤリティプログラム「Insiders」のプレミアム会員を増やすことをUSSFは望んでいたのです。

Brazeを採用したUSSFは、まず会員プログラム「Insiders」への新規登録や既存会員からのアップグレードを促すため、Brazeカスタマージャーニービルダーのキャンバス機能を使い、オンボーディング用のカスタマージャーニーをUSSFのプラットフォーム内に作成しました。

次に、特定のユーザーに関するデータや値を自動的にメッセージに置き換えるリキッド・パーソナライゼーション機能を活用。それにより各ユーザーの顧客属性や、チケット購入の確率が高い時間帯に合わせ、パーソナライズされたチケット先行予約メールの配信が可能になりました。これより以前は、このようなキャンペーンの開始や停止は、すべて手作業で行っていたのです。