マーケティングの世界ではしばらく前から「Cookieのない未来」という言葉が聞かれています。アップデートは多くが2023年以降に延期されていますが、時の流れは速く、Cookieの長期にわたる支配もまた終わりに近づいています。GoogleがサードパーティCookieを廃止する計画を発表し、Appleが新しい消費者中心のデータプライバシー機能を開始することで顧客獲得コストが上昇し続ける中、デジタルマーケターはサードパーティデータのアクセシビリティ(および粒度)の低下を感じ始めています。
それでも、新しいキャンペーンや幅広いターゲティングメカニズムに追加の資金を投じる前に、Brazeに既存するすべてのツールとデータを確認できます。Brazeでは、オプトインされたファーストパーティデータを同期して、広告ターゲットの再設定や非表示を行う一方、新たなパーソナライゼーションを可能にするゼロパーティデータを活用して匿名ユーザーとエンゲージメントを図ることができます。
匿名ユーザーに存在する未開拓の機会
Brazeでは、匿名ユーザー、つまりログインせずにブランドと関わるユーザーを注視してきました。見過ごされやすいこれらのユーザーには、非常に高い価値があります。リテールユーザーの86%は匿名ユーザーであり、そのうち80%はまったくマーケティングの対象となっていません。
ブランドがBrazeのSDKを利用すれば、匿名ユーザーの好みや行動に関する情報を収集し、オウンドチャネル(アプリ内メッセージなど)を通じて、Cookieに依存した方法による従来型のリターゲティングよりも高いレベルのパーソナライゼーションを実現できます。カートに入れたアイテムについてリマインドしたり、特別オファーを紹介したり、アカウントを作成して「正式な登録」に誘導したりなど、このアプローチは、ユーザーが名前やメールアドレスを伝えていない段階でもブランドとの関係を深める価値をアピールするのに役立ちます。
標準テンプレートでゼロパーティデータを収集してアクティベート
ファーストパーティデータが不足している場合、補完的なデータ戦略でギャップを埋たいと思われるかもしれません。高額なサードパーティデータソリューションに飛びつく前に、多少のコストはかかりますが、Brazeに搭載されているゼロパーティデータ(ユーザーが意図的に共有するデータ)の収集機能について調べてみてください。
メール収集フォームは、匿名ユーザーのデータを収集するために使用できます。また、シンプルなアプリ内アンケートのテンプレートは、ユーザーがアプリやウェブサイトと定期的に関わる中で、製品や連絡方法の好みなど、追加のデータ提供を促すことができます。これらのツールを効果的に活用したいと思われますかこの情報が必要になる理由や、情報を活用することでブランドのエクスペリエンスが向上する点を顧客に説明することで、透明性を確保し、価値提案を強調できます。
この新たに収集したデータを将来のリターゲティングキャンペーンで活用したり、パーソナライゼーションを向上させたり、さらに一歩進んでBraze Audience Syncを活用してペイドチャネルでリーチを拡大したりすることができます。
広告プラットフォームとデータを同期してリーチを拡大
ここまでのところ、「なかなかだけど、もっと充実させたい」と思われているかもしれません。Audience Syncを導入すれば、さらに多くのことが可能になります。この機能により、BrazeのユーザーデータはGoogleとFacebookのネットワークに直接、動的に同期され、広告パートナーとの間でリターゲティング、オーディエンスサプレッション、ルックアライクモデリングの機会の扉が開かれます。
例えば、ホリデーコレクションの新作を宣伝するリテーラーなら、コレクションを紹介するメールを送信し、その後プッシュ通知でユーザーの購買を促すことができます。次に、これらのメッセージに基づいて購入に至ったユーザーと、さらに説得が必要なユーザーを評価できます。次に、メールで連絡が取れなかったユーザーを同期したり、Facebookなどの広告プラットフォームにプッシュしたり、Instagramで広告を配信したりして購入の可能性を高めることができます。
Cookieへのアクセスが制限され、行動ターゲティング戦略が中断されているため、Audience Syncでは、強力なシードオーディエンスの提供により、主要な広告プラットフォーム間でルックアライクの展開でギャップを埋めることができます。
まとめ
Cookieのない将来へ急速に近づいているかもしれませんが、心配は要りません。Brazeプラットフォームのゼロパーティデータ収集機能とAudience Sync機能を導入するブランドは、従来のサードパーティのデータを利用するプログラムを思慮深く、合意に基づいた顧客データの収集を取り入れた新しい戦略に置き換えることができます。