ChatGPTは画像生成に対応していますが、魅力的な画像を作るためには知っておきたいコツがあります。
この記事では、ChatGPTの画像生成の方法をスクリーンショットつきで解説します。イメージ通りの画像を生成させるコツや注意点も見ていきましょう。
1. まずはChatGPTについて知ろう
ChatGPTとは、人間との会話に似た感
覚で多様な作業を任せられるAIチャットボットです。2022年11月に米国のOpenAI社が公開し、わずか2ヵ月間で利用者数が1億人を超えるなど、昨今のAIブームの火付け役となりました。
ChatGPTには高度な生成AI(学習内容から新奇性のあるコンテンツを生み出せるAI)が採用されており、「○○とは何ですか?」「○○を箇条書きにして」などと、日本語で質問や指示を与えるだけで扱えます。プログラミングの知識も不要で、手軽に活用できるのが特徴です。
ビジネスにおけるChatGPTの重要性や、根幹の仕組みである生成AIについては、それぞれ以下の記事で解説しています。
>>ChatGPTをビジネスで活用するために知っておくべきこととは-活用メリットや注意点
>>生成AI(ジェネレーティブAI)とは?AIとの違いや特徴、活用メリットについて解説
2. ChatGPTの画像生成機能「DALL-E 3」
ChatGPTは、登場当初は文章生成のみを行えましたが、2023年10月からは画像生成にも対応しました。その仕組みには「DALL-E 3」が採用されています。
DALL-E 3とは、ChatGPTと同じ米国のOpenAI社が開発した画像生成AIです。末尾の「3」がバージョンを示しており、数値が大きくなるほど最新にあたります。現行のDALL-E 3は、以前のDALL-E 2と比較して、与えられた指示文に忠実な画像を生成しやすい点で進化しています。
3. ChatGPTで画像を生成する方法
ChatGPTで画像を生成する方法は簡単で、以下の流れで行えます。
STEP1:有料プラン「ChatGPT Plus」へ登録する
STEP2:使用モデルから「ChatGPT 4」か「ChatGPT 4o」を選択する
STEP3:文章で欲しい画像のイメージを伝える
STEP4:追加の指示を出して画像の調節を繰り返(※必要な場合のみ)
3.1. 有料プラン「ChatGPT Plus」へ登録する
前提として、ChatGPTの画像生成機能の利用には有料プランへの登録が必要です。もっとも月額料金が安価な「ChatGPT Plus」は月額20ドル(2024年7月時点)。登録は以下の手順で行えます。
手順1:公式サイト右上の「サインアップ」から無料会員登録を行う
手順2:ログイン後、同じく公式サイト右上の「マイプラン」あるいはプロフィールページから「ChatGPT Plus」へのアップグレードを選択する
手順3:支払い方法などを画面にしたがって入力し、初回決済を完了する
なお、より高額なプランである「Team」や「Enterprise」でも画像生成機能は利用できます。
3.2. 使用モデルから「ChatGPT 4」か「ChatGPT 4o」を選択する
有料会員登録後は公式サイトを再び訪れ、ログインした状態で左上のモデル選択を開きます。「ChatGPT3.5」には画像生成機能がないため、「ChatGPT 4」や「ChatGPT 4o」など最新のモデルを選択しましょう。
3.3. 文章で欲しい画像のイメージを伝える
モデルの選択後は、画面下部のメッセージ入力欄から必要な画像のイメージを伝えます。
“これから、マーケティング施策で使う画像の準備を手伝ってください。「デフォルメされた笑顔の男の子」の画像を生成してください”と指示し、ChatGPT4と4oに出力させた結果は以下の通りです。
【ChatGPT 4】【ChatGPT 4o】
3.4. 追加の指示を出して画像の調節を繰り返す
出力された画像に修正が必要な場合は、同じく入力欄より追加の指示を出して、画像を調節していきましょう。ここまでのチャットの文脈を踏まえた上で変更してもらえます。
以下は、上記の出力画像をもとに、“より穏やかな配色で、「メガネをかけて学校の制服を着ている男の子」に変更してください”と追加の指示を出した結果です。
【ChatGPT 4】
【ChatGPT 4o】
「デフォルメ」と「笑顔」という最初の要望は残ったまま、穏やかな配色の「メガネをかけて学校の制服を着ている男の子」が生成されています。
4. ChatGPTの画像生成機能を活用するメリット
では、ChatGPTの画像生成機能を自社の業務に採り入れるメリットを見ていきましょう。
4.1. 作業時間の短縮に繋がる
ChatGPTの画像生成は1枚あたり数秒~10秒ほどで完了するため、人の手で内製する場合と比べて画像の作成に費やす時間を劇的に短縮できます。また、画像を外注する場合と比較しても、イメージ共有、スケジュールの折衝、修正の依頼といったコミュニケーションが不要な点で優れています。
4.2. 商用利用ができる
2024年7月現在、ChatGPTで生成した画像は商用利用が可能です。OpenAI社のコンテンツポリシーや規約を順守している場合に限り、商用利用時にあらためて同社の許可を得る必要はありません。著作権侵害のリスクには気を配る必要があるものの、自社のビジネスに容易に取り入れられます。
4.3. 高度なスキルや知識がなくても作れる
特別なスキルや知識がなくても画像が生成できる点もChatGPTの魅力です。既にご紹介した通り、ChatGPTは「○○の画像を生成してください」と自然言語で指示を出すだけで画像が作れます。ブラウザ上で機能するためインストール作業も不要であり、有料会員登録が完了した直後から使用できます。
4.4. 今までにないデザインを生み出せる
人の手による画像の作成では、どうしても作業者の感性や画風によるデザインの偏りが生じます。しかし、ChatGPTであれば、生成AIの仕組みにより事実上無限に近いほどのパターンの画像を作り出せます。従来とは一味違う、新奇性のあるデザインを生成することも可能です。
5. 自分のイメージ通りの画像を生成するコツ
続いて、ChatGPTにイメージ通りの画像を生成してもらいやすくなるコツをご紹介します。
5.1. イメージ・情報は具体的に伝える
最も重要なのは、必要な画像のイメージを詳細に伝えることです。「マーケティング用の少年の画像」のような曖昧な指示は避け、具体的に「デフォルメされた笑顔の男の子。メガネをかけ、制服を着ていて…」と情報を与えることで、意図した画像が得やすくなります。
5.2. 画像サイズを指定する
必要な画像のサイズが明確な場合は、出力時に指定しましょう。例えば「サイズは1024×768で生成してください」のような一文を追加すると、希望の大きさの画像が生成されます。「縦横比を16:9に」などと比率を指示することもできます。
5.3. 英語で指示してみる
2024年7月現在、ChatGPTは日本語でもイメージに近い画像が生成できます。しかし、ChatGPTは米国のOpenAI社が作り上げたAIチャットボットであり、本来は英語で指示を出したほうが文脈を理解しやすいともいわれています。
どうしても日本語での画像生成がうまくいかない場合は、翻訳ツールを用いて英語で指示を出してみるのも一つの方法です。
5.4. 生成された画像を調整していく
ChatGPTの画像生成では、入力した会話の文脈を捉えながら出力を行ってくれます。そのため、一度で完璧な画像を生成させるのではなく、少しずつ指示を加えて理想に近づけていく意識を持つと上手に進みます。また、ChatGPT上での加工にこだわらず、人力で最後の仕上げを行うのも有効です。
5.5. 何度か試して最適なものを求めていく
ChatGPTは画像の生成を短時間で完了できる上に、リテイクを繰り返しても疲労や不満が生じません。何度も繰り返し出力させ、最終的にもっとも優れた1枚を選び取ることで、訴求力のある画像を獲得しやすくなります。
5.6. コンテンツポリシーによる制限について把握しておく
ChatGPTには、コンテンツポリシーや利用ポリシーによって出力が制限されている要素があります。例えば、以下の要素を持つ画像は生成を拒否されるケースがあります。
【ChatGPTのポリシー違反となる要素の一例】
違法行為(例:薬物の使用など)
性的
差別
暴力
詐欺
自殺
いじめ など
出典:OpenAI「Usage policies」を参考
また、有名キャラクターの画像なども生成を拒否されます。
6. ChatGPTの画像生成機能を使用する際の注意点
最後に、ChatGPTの画像生成機能を活用する際の注意点をご紹介します。
6.1. ChatGPTで生成した画像を用いる際には、他者の著作権を侵害していないか必ず確認をしましょう。
ChatGPTの生成画像は商用利用が認められています。また各種ポリシーにより、有名キャラクターを想起させる画像や暴力・差別に繋がる恐れのある画像は生成されにくくなるよう制限がかけられています。
しかし、それは権利問題の解決を約束するものではありません。生成画像が他者の権利を侵害するものであった場合、利用した自社がトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
6.2. 複雑な形状や細かいディテールの再現は難しい場合がある
ChatGPTの画像生成機能は高性能ですが、複雑な形状や細かなディテールの指示にはまだまだ対応が難しいケースもあります。特に、写真風の画像における精緻な装飾や複雑な指の動きなどは、画像生成AIの苦手な要素とされています。
6.3. 文字の生成は正確性に欠ける場合がある
ChatGPTを含むAIの画像生成では、画像内の文字は正確に描写されないことがあります。特に、日本語は描写に失敗しやすいため注意が必要です。
例えば、以下はデフォルメされた少年の画像に「Braze」と「カスタマーエンゲージメントプラットフォーム」の文字を追加するよう指示を出した結果です。
「Braze」は大文字に変更されているものの綺麗に描写されていますが、「カスタマーエンゲージメントプラットフォーム」は完全に崩れてしまっています。生成された画像を人の目でしっかりとチェックし、修正の指示を与えていく作業を欠かさないようにしましょう。
7. まとめ
ChatGPTは画像の生成に対応しており、日本語で指示を与えるだけで数秒~10秒ほどで魅力的な画像を作ってくれます。マーケターの悩みである「大量のプロモーション画像の用意」を解決してくれる存在です。
Brazeでも、「Sage AI by Braze」として、AIを用いたマーケター支援機能の提供を進めています。画像やキャッチコピーのAI生成はもちろん、顧客への適切なアプローチタイミングの予測まで、マーケティング施策を手助けしてくれる機能を数多く搭載しています。
BrazeのAI機能のお問い合わせの際は、以下のリンクよりお進みください。
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