モバイルマーケティング


LINEのリッチメニューとは?概要から作成・設定方法、活用事例まで徹底解説

Team Braze 作成者: Team Braze 2024/10/30

「最新情報を目立つ形で顧客に届けたい」「メッセージの返信などLINE業務の一部を自動化したい」……そのような時に活躍するのが、LINEのリッチメニューです。

この記事では、リッチメニューの概要やメリット、作成の方法や流れやポイント、具体的な活用方法についてご紹介します。

1. LINEのリッチメニューとは


    LINEのリッチメニューとは、LINEのビジネス用アカウント(LINE公式アカウント)のトーク画面の下部にメニューパネルを設置できる機能です。利用は無料で、効果の測定も簡単であるなど、LINEマーケティングの成功に役立つ魅力を秘めています。

    1.1 リッチメニューの概要

      リッチメニューの特徴は情報の伝わりやすさにあります。送信メッセージの内容に関わらず画面下部にメニューが大きく表示されるため、トーク画面を開くたびにユーザーに情報を目にしてもらえます。クリックされない限り拡大表示しない設定や、期間限定での表示も可能です。

      タップした際のアクションの設定もできます。ヘルプページに移動させたり、サービスの申し込みページへ遷移させたりと、活用方法は多様です。


      1.2 リッチメッセージとの違い

        LINEには、リッチメニューと名称の似たリッチメッセージというオプションもあります。こちらは文章と画像を組み合わせて一つのコンテンツとして送信できるメッセージ機能です。

        2. リッチメニューの活用メリット

        では、リッチメニューをLINEマーケティングに活用するメリットを見ていきましょう。

        2.1. 無料で利用できる

          リッチメニューは無料で利用できるのが魅力です。LINE公式アカウントに用意された機能の一つであり、別途の費用はかかりません。また、LINE公式アカウントの料金プランは3種類に分かれていますが、その中には月額無料のプランもありますので、コストゼロでLINE運用をはじめることもできます。

          以下の記事では、LINE公式アカウントの利用で必要となる料金について解説しています。

          LINE公式アカウントの料金プランについて解説!それぞれの特徴やオプション機能について

                 

          2.2. 効果測定しやすい

            リッチメニューでは各パネルのインプレッションやクリックユーザー数、クリック率などの数値が自動で記録されます。これらの情報は管理画面からグラフで表示できるため、広告効果の測定も容易です。

            2.3. クリックしてもらいやすい

              トーク画面の下部に固定表示されるリッチメニューはユーザーの目に留まりやすく、クリックもされやすい傾向にあります。資料請求のような重要なコンバージョンをアクションに設定することで、LINEを通じたマーケティングの実効性を高められます。

              2.4. 更新がしやすい

                リッチメニューは、管理画面から表示内容(例:配置や画像、テキストなど)をいつでも、何度でも更新できます。更新費用もかからないため、急遽開催することになったキャンペーンの情報を伝えたり、期待した成果が得られないパネルをすぐさま差し替えたりと、即応性の高い宣伝手段として活用できます。


                2.5. 効果的な訴求が可能になる

                  更新と効果測定の容易さから、リッチメニューはユーザーに効果的な訴求を行いやすいメリットを持ちます。メニューを設置し、結果を見て改善を進め、また新たなメニューを設置して……と何度も繰り返していくことで、自社のLINEマーケティングの質をブラッシュアップできます。


                  3.【Web版】リッチメニューの作成・設定の流れ

                    LINEのリッチメニューの作成・設定の流れは、Web版とアプリ版で若干異なりますが、どちらも簡単です。

                    Web版では、LINE公式アカウントの管理画面であるLINE Official Account Managerを開き、左側のメニューから、トークルーム管理→リッチメニュー→リッチメニューを作成と進みましょう。


                    3.1. タイトルや表示期間などの表示設定

                      最初に、リッチメニューのタイトル(最大30文字)と希望の表示期間を設定します。タイトルは管理のためのもので、ユーザーには表示されません。

                      今回は、タイトルは「リッチメニューのテスト」、表示期間は「2024/9/21」の0時から1週間としました。


                      3.2. テンプレートの設定

                        次に行うのはテンプレートの設定です。ページ中段のテンプレートの文字の右にある選択ボタンを押すと、上記のようなメニューが表示されます。

                        今回は、右下の2つのパネルに分かれたシンプルなテンプレートを選択しましょう。そうすると、左側のプレビューに選択内容が反映されます。


                        3.3. アクションの設定

                          続いて、それぞれのパネルに対してアクションを設定します。アクションとはクリック後の動作のことで、以下の5タイプを自由に選択できます。

                          【リッチメニューのアクション】

                          • リンク:指定したリンクに移動

                          • クーポン:作成済みのクーポンの獲得

                          • テキスト:作成済みのテキストで応答

                          • ショップカード:作成済みのショップカードを表示

                          • 設定しない:クリックしても反応しない


                          今回は、パネルAはBrazeのトップページに移動し、パネルBはテキストで応答するように設定してみました。

                          上記の通り、リンクではURLとアクションラベル(読み上げテキスト)を、テキストでは返答の文言を入力します。

                          また、ページ下部のメニューバー設定からは、リッチメニューの一番下のバーに表示されるテキストを任意に変更することもできます。今回はデフォルトのメニューの表記のままにします。

                                 

                          3.4. 画像の作成・設定

                            最後に行うのは、画像の設定です。中段の画像の右横にある枠内の設定を押すと、上記のように手元の画像を使うか、新しく画像を作成するかを尋ねられます。

                            今回は、新規作成(エリアごとに画像を作成)を選択します。そうすると、真っ白なキャンバスが表示されました。

                            下のメニューは左から順に、「戻る」「進む」「テキスト追加」「画像アップロード」「景色追加」「枠線追加」「アイコン追加」「削除」の機能があります。

                            上記は、テキストを選択し「Brazeへ移動する」と入力した状態です。必要に応じ、文字色や太字・斜体なども自由に変えられます。

                            続いて、背景色を選んで色づけします。デフォルトのカラーを選ぶか、カラーバーから任意の色を選択できます。

                            左側のパネルのテキストや背景色などが決まったら、右側のパネルを選び、同様の手順で作成します。

                            完成後は、右上のファイルに保存から画像を保存し、隣の適用を押します。最後にプレビューを確認した後、問題がなければ、最下部の保存を選べば公開されます。

                            4. 【アプリ版】リッチメニューの設定方法


                              リッチメニューは、LINE公式アカウントのアプリから設定することもできます。作業の順番は変わりますが、Web版と流れは似ています。

                              まず、スマートフォンやタブレットからアプリのホーム画面を開き、リッチメニューから作成を選びましょう。


                              4.1. テンプレートの設定

                                      

                                アプリ版の場合、最初に今回のリッチメニューに用いるテンプレートを選択します。以下の小・大のテンプレートが選べます。

                                ここではWeb版と同じく、右下にあるテンプレートを選択します。


                                4.2. 背景画像の設定

                                  次に、パネルの画像を設定します。アプリ版はWeb版と異なり、その場での画像の作成ができない代わりに、デフォルト画像を利用できます。

                                  もちろん、事前に準備した画像を用いることも可能です。今回は一番上のデフォルト画像を選択し、次へを押します。

                                  4.3. アクションの設定

                                    続いて、各パネルのアクションの設定です。選べるアクションや設定内容はWeb版と共通しています。


                                    4.4. タイトルや表示期間などの表示設定

                                      最後に、リッチメニューのタイトル・表示期間・メニューバーのテキストを順に選択していきましょう。タイトルがユーザーに表示されないことなど、設定の詳細はこちらもWeb版と共通しています。

                                      5. リッチメニューを作成・運用する際のポイント


                                        続いて、LINEのリッチメニューを通じて成果を得るための作成・運用のポイントを押さえておきましょう。

                                        5.1. ターゲットを明確にする

                                          重要なのはターゲットの明確化です。どのような属性やニーズを持つ顧客にリッチメニューを届けたいのかが曖昧だと、訴求力も落ちてしまいます。落ち着いてヘルプページを確認したい高齢の方、今すぐ来店予約をしたい学生など、誰のためのリッチメニューなのかをはっきりとさせましょう。


                                          5.2. CTA(Call to Action)を明確にする

                                            ターゲットと同様、何のためにリッチメニューを設置するのか、CTA(クリック後のアクション)を明確にすることも重要です。資料請求やお問い合わせの獲得、ヘルプページへの移動、予約申し込みの受付など、明確なゴールがあれば、適切なメニューの文言やデザインを絞り込めます。

                                            5.3. シンプルでわかりやすいデザインを意識する

                                              リッチメニューは、何のためのパネルなのか一目でわかりやすいシンプルなデザインを採用するのがおすすめです。画面下部に大きく表示される関係上、装飾を加えなくても目立つため、伝わりやすさのほうが重視されます。「○○はこちら」「お問い合わせ」「ヘルプ」「予約」など端的なテキストを用いてクリックへと誘導しましょう。

                                              5.4. 分析と更新を定期的に行う

                                                効果測定も更新も簡単なリッチメニューは、何度も運用を繰り返すことで施策の質を効率よく高めていけます。毎週火曜日に効果を確認し、必要に応じて表示内容を変更するなど、運用ルールを作ってPDCAサイクルを回していきましょう。

                                                6. LINEのリッチメニューの活用方法


                                                  最後に、LINEのリッチメニューにはどのような活用方法があるのか、例をご紹介します。

                                                  6.1. 製品やサービスの紹介

                                                    自社製品やサービスの紹介は、リッチメニューの代表的な活用方法です。人気商品の画像をパネルとし、アクションに商品詳細へのリンクを設定しておけば、視認性の高いWebチラシのように機能します。

                                                    6.2. イベントやキャンペーンの告知

                                                      各種イベント・キャンペーンの告知にもリッチメニューは向いています。他社を介さず、管理画面から手元で設定を変更するだけで即時に掲載内容を変えられるため、タイムセールの情報なども速やかに宣伝できます。

                                                      6.3. 予約受付や資料請求

                                                        予約や資料請求のような直接的なコンバージョンと結びつけて運用するのもおすすめです。リッチメニューを申し込みページへの導線とすれば、LINEのトーク画面からスムーズに予約や請求へ進めるようになり、ユーザーの離脱を防ぎやすくなります。

                                                        7. まとめ


                                                          LINEのリッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面の下部に表示できるメニューパネルのことです。無料で利用できるうえに視認性が高いというメリットがあります。

                                                          リッチメニューは、掲載内容をいつでも自由に変更できる点でも魅力的です。LINEマーケティングの実現に向けて、まずはぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

                                                          【12月4日(水)12時より開催:ウェビナーのお知らせ】

                                                          「 BrazeとLINEで実現するモバイルファーストの顧客エンゲージメント」


                                                          Team Braze

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