パートナー企業を対象とした「Braze Torchie Awards 2023」にて、Tech of the Year(優れたテクノロジーサービスの提供と発信)を受賞したクラスメソッド株式会社様にビジネス概況やBrazeとの出会いや協業状況、受賞理由、そして、これからの展開などのお話をお伺いしました。
貴社のビジネス概要(強み、歴史、体制など)などをお聞かせください。
弊社は2004年に代表の横田が大学卒業後にITシステムの受託開発から創業し、まもなく20期を迎えようとしています。大手SI企業やコンサルティング企業が受注したITプロジェクトの一員として下支えするというよりは、直接、クライアント企業と一緒にあるべき姿を共に探しながら、ITシステムを構築していくようなスタイルを一貫して続けてきました。
当時、主流になりつつあったJavaに注目し、最新技術でITシステムの開発や再構築に取り組みました。その後、現場の生産性向上やマネジメントへの見える化といった文脈では、いち早くAdobe Flexを活用したダッシュボードやフロント開発等をお客様に提案しながら、私たち自身も信頼されるITパートナーとして、共に成長してきました。
システムが大規模になるに従い、プラットフォームやサーバーの調達などに課題が出始めてきました。オンプレミスからクラウドにシフトする中、私たちも基盤技術として、Amazon Web Servicesに注目、システム基盤としてお客様に積極的に提案していきました。
Amazon Web Servicesはプラットフォームとしては素晴らしい機能性を備え、モバイル、ビッグデータ、ECなど、大規模システムの開発、運用基盤として、相性もよく、様々な業種のお客様、特に小売業のお客様の課題解決をご支援してきました。昨今では、旺盛なDX需要に対応すべく、AWSプレミアムティアサービスパートナーとして、さらにお客様ビジネスのトランスフォーメーション(DX)に積極的に貢献していきたいと思います。
Brazeとの現在の協業(取り組みのきっかけ、実績など)をお聞かせください。
Brazeの日本法人が立ち上がるタイミングで、小売業やECといった業界に強い私たちの特性をご理解いただき、Braze社から協業のお申し出がありました。Brazeはリアルタイム、パーソナライズ、リアルタイムを開発思想に持つサービスで、私たちのお客様の課題や私たち自身のビジネスとの高い親和性を感じました。
当時すでに、ビッグデータ、データレイク、データ管理の文脈でSnowflake、現場やパフォーマンスの見える化などの文脈でLooker等を私たちのプロジェクトで活用し始めており、それらはAmazon Web Servicesと組み合わせながら運用されていました。これらにさらにBrazeも組み合わせることで、カスタマエンゲージメントの高度化の切り口で、さらに付加価値の高いサービスができるのでは?と思い、Braze社との協業がスタートしました。
また、私たちの社員もより先進的なツール活用で、もっとイノベーティブな仕事をして、お客様により貢献したいという思いも強かった、という背景もあります。
お客様の課題感とBrazeと貴社の連携でできる付加価値(バリュー)をお聞かせください。
実際にご一緒している大手小売業のお客様ははモール、スーパ、ECなどを展開しており、OMOやチラシアプリなど、数多く展開しており、マルチチャネルを前提としたBrazeをさらに組み合わせることで、さらに高い付加価値を提供できたと考えています。
現在、この組み合わせこそが、マルチチャネルで、リアルタイムに、パーソナライズされた、カスタマーエンゲージメントの最適解と考えていますし、最高の顧客体験の提供できれば、お客様が望む中長期に渡ったブランド価値の最大化に貢献できると考えています。
今回の受賞に至ったプロジェクト概況やお客様の声などをお聞かせください。
今回は私たちが提供するIT基盤にSnowflakeとBrazeを組み合わせ、お客様の課題解決のご支援をしました。Brazeはマーケッター自身が、ノンコードでカスタマーエンゲージメントを設計、最適化できるという利点があります。
今回得たプロジェクト経験をDeveloperIOという私たちのエンジニア向けのメディアサイトにBrazeのスキルやナレッジ共有という文脈で公開をしています。Brazeというツールが素晴らしくても、機能を使いこなす知識が足らなかったり、人材がいなかったり、必要なテクノロジースタックと連携させるスキルがなければ、結局、宝の持ち腐れになってしまいます。
Brazeがこれから世の中に広く普及していく中で、カスタマーエンゲージメントに徹底的に向き合えるようなエコシステム自体に貢献しようという取り組みが今回評価されたと思います。このようなナレッジシェアの取り組みは、市場創造と活性化、さらに私たち自身のブランド価値向上にも繋がると思っています。
今後の協業のあり方の展開をお聞かせください。
正直に申し上げると、Brazeとの協業は始まったばかりで、私たちも手探りをしながら、勉強と自己研鑽しているという段階です。お客様の期待に応え、超えていくにはツール自体の進化は絶対条件ですが、私たち自身も必要条件です。
私たちのエンジニアもワクワクして、仕事をし続けたいですし、これらから得られた果実をさらに、Brazeと組み合わせて、イノベーティブな存在であり続けたいと思います。
受賞カテゴリー
Tech of the Year(優れたテクノロジーサービスの提供と発信)
授賞理由: 優れたエンジニアリングスキルにより、Brazeと周辺ソリューションとのスムーズな連携を実現しただけではなく、同社ブログメディア「Developers IO」でのナレッジ発信を積極的に行なっていただきました。あらゆるデータソースをシームレスに疎結合するBrazeにとって、同社はテクノロジーの観点から、エコシステム強化に大きく貢献いただきました。