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SDK(ソフトウェア開発キット)とは?APIとの違いや活用メリットについて解説

Team Braze 作成者: Team Braze 2022/11/15

ソフトウェア開発キットを意味する「SDK(Software Development Kit)」。開発の効率化が期待できるものですが、それ以外にもいろいろなメリットがあります。また、開発キットというとエンジニアにのみ関連する知識に思われるかもしれませんが、マーケターがSDKの知識を持つことも重要です。

この記事では、SDKの意味やメリット、マーケターに有効なスキルである理由や活用事例をご紹介します。

SDK(ソフトウェア開発キット)とは

SDK(ソフトウェア開発キット)の定義について解説します。

 1. SDKの定義

SDK(Software Development Kit)とは、特定のシステムに順応したソフトウェアを開発するために必要なプログラムや文書などがパッケージ化されたものです。開発作業に必要なツールが一式含まれているため、効率的に開発を進めることができます。

SDKに含まれるものは提供側によって異なりますが、サンプルコード・開発ドキュメントやAPIなどが含まれるのが一般的です。 

【関連用語】SDK(ソフトウェア開発キット)についてはこちら

APIとの違い

API(Application Programming Interface)とは、特定のアプリケーションやサービスの機能を利用するために、サービス提供側がサービス利用者に公開する仕組みです。Braze のAPI を例にとって説明すると、Brazeにユーザー情報を登録するためのAPI やBrazeからデータを出力するためのAPI が用意されておりますが、これらのAPI を自社プログラムから利用することで、自社システムからBrazeにデータを連携したり、自社システムがデータを受け取ることができるようになります。

APIが他社サービスを利用するための窓口的役割であるのに対し、SDKはAPIも含めパッケージ化された開発キットとなります。

SDKを活用するメリット

次に、SDKを活用するメリットをご紹介します。

 1. 開発の効率化やコスト軽減

SDKには、開発に必要なツール一式が含まれています。そのため、SDKを使用して開発することで開発の効率化やコストダウンが可能となります。また、SDKで提供されるプログラムは既存ソフトウェアへ追加できるため、機能を追加する場合にも有効です。

 2. 要件にあった機能のみの利用が可能

SDKにパッケージ化されている機能はさまざまで、一度SDKを導入すれば複数の機能が利用可能になりますが、必ずしも全ての機能を利用する必要はなく、自社の要件に合わせた機能のみを部分的に利用可能です。必要な時に、必要な機能のみを利用することでスコープを絞った開発が可能です。

 3. サイト速度の低下を防げる

一からソースコードを書きWebサイトやアプリケーションソフトを作ると、データ容量が増えて重くなります。その結果、ユーザビリティが低下する恐れもあります。しかし、SDKを導入することで、サイトの速度を維持するためのコードの見直しなどにかける時間が節約できます。

SDKを提供する側のメリット

SDKを提供する側、つまり「発信元」にもメリットがあります。

まず、SDKを提供しソフトウェア開発を容易にすることで、ブランド力やシェアを上げることに加え、長期的に利用してもらえる可能性が高まります。

また、多くの開発者に利用してもらうことで自社サービスの不具合を見つけることができるため、品質向上にもつながります。

SDKを活用するデメリット

提供側にも開発側にもメリットが多いSDKですが、デメリットもあります。

まず、バグが含まれている可能性やプログラムが干渉する影響でエラーが発生する可能性がある点には注意が必要です。そのため、SDKを提供している会社の情報や、SDKが利用されている実績を確認し信頼出来る開発元であるか確認しましょう。

また、定期的な機能の追加や修正、定期的にメンテナンスされているかも合わせて確認してください。数年前から開発が止まっている場合、新たに発見されたセキュリティへの対処ができていなかったり、最新のOSに対応していないため、SDK導入が足枷となって、最新のOSでは利用できないといった問題も起こり得ます。


上記のデメリットを踏まえ、SDKを利用する際には必要なパッケージを正しく選択しましょう。

SDK / Braze SDKの知識はマーケターには必須?

SDKに関する知識はエンジニアが持っていれば良く、マーケターには不要だと思われるかもしれません。しかしながら、マーケターがBraze SDKで出来ることを把握しておくことで、Brazeの導入を進める上で、どのようなことが必要になるかを理解しやすくなります。

また、マーケターがユーザーを購買に導き、LTV(顧客生涯価値)を高めるためには、適切なタイミングで適切なメッセージを届けることが必要です。その点、カスタマーエンゲージメントの機能を提供するBraze SDKを理解しておくと、エンジニアとの円滑なコミュニケーションが可能となり、より良いカスタマーエンゲージメントを生み出すことができます。

以下の記事では、SDKがマーケターにとっても必須の知識である理由をより深く解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

SDKがマーケターにとっても必須の知識である理由

まとめ

この記事では、SDKの定義と導入するメリットについてご紹介しました。

さまざまな機能がワンパッケージになっているSDKは開発に必要なコストや時間を大幅に削減できる他、さまざまなメリットがあります。また、Braze のSDKについてはマーケター自身も身につけておいて損はない知識です。この機会に、カスタマーエンゲージメントには欠かせないBrazeのSDKの導入を検討してはいかがでしょうか。

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